ケヴィン・スラヴィン
MITメディアラボ、メディアアート&サイエンス助教
ケヴィン・スラヴィンは企業家として複数の企業に関わるとともに、米ケンブリッジのMITメディアラボにおいて助教としてPlayful Systems グループの設立に当たった。複雑系の体験がいかにして情報の範疇を超えて楽しみの領域に到達するかを研究する同グループは、ラスベガスでのチェス・トーナメントから東京での都市メタゲノミクスまで様々なプロジェクトに関わっている。
MIT以前、スラヴィンは(GPSや光学検出、遺伝学的データなどの)新テクノロジーあるいはプラットホームのゲーム開発への応用を先導したArea/Codeをはじめ、数社の企業を設立し、ゲームと都市の関係に革新的な相互作用をもたらした。Area/Codeは2011年にZyngaに買収されるまでにナイキからディズニー、エレクトロニックアーツなど様々な企業と関わり、その仕事はウォールストリートジャーナルやニューサイエンティスト、各種放送メディアで幾度となく取り上げられている。
スラヴィンの制作物はMoMA、ロンドンのデザイン・ミュージアム、フランクフルト・モダンアート美術館などの国際的な施設に収蔵されている。本人のプロフィールは、『WIRED』日本版でも記事になっており、現在、森ビルとの共同制作がヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で展示されている。
TEDでの講演、「How Algorithms Shape Our World(アルゴリズムが形作る世界)」は評判を呼び、400万回近い再生回数を誇る。その内容は脚本付きのTV番組のインスピレーションとなり、60 Minutesで取り上げられ、Apple社のTVCMに使用されるに至った。