Programプログラム

※掲載内容は現時点のものであり、予告なく変更となる場合があります。

[Day1] 10月14日(水)

10:00-12:00

タワーホール

キーノートセッション
シティブレーンストーミング & 基調講演

シティブレーンストーミング

基調講演1

「ディファレンシズ」

今年の基調講演には、いまから30年前にMITメディアラボを創設したネグロポンテ氏をお迎えします。世界の最先端技術を次々と生み出し、私達の未来を技術の面から提案し続けるMITメディアラボ。ネグロポンテ氏は30年前に、今の私達のライフスタイルを想像していたのでしょうか? そして、これからのライフスタイルに、どのようなヴィジョンをお持ちでしょうか?

基調講演2

「ネクロポリスよりヒストポリスを:生命を宿す都市たち」

2000年、西オーストラリア大学解剖学部に、アートの視点から研究を行う組織“SymbioticA”を創設したオロン・カッツ氏。「未来を創造し働き方を変えるデザイナー20人」の一人に選出された経験を持つカッツ氏に、バイオ技術を用いたアートを通じて表現される、新たな価値観をお聞きします。

13:00-15:00

タワーホール

先端技術セッション1

新メタボリズムの可能性

都市、建築、プロダクツは自然を目指す

MITメディアラボで7月に開催されたデザインカンファレンスで、浮かび上がってきたのが“新メタボリズム”というキーワードです。驚くスピードで進化しているバイオロジー領域の技術。微生物をセンサーとして用いたウイルス感知システムや、人間の生体反応を呼応する微生物を組み込んだ素材開発など、細胞から都市までスケールを横断して、エネルギーの新陳代謝をデザインする時代に突入しつつあります。本セッションでは、この新メタボリズムの可能性について、7月のカンファレンスに登壇したベンジャミン氏に加え、建築家、アーティストを交えて議論します。

15:30-17:30

タワーホール

先端技術セッション2

スマートシティを司る“2番目の脳”

都市の中の微生物叢から学ぶこと

「都市における微生物の存在が私達の健康にどのように関係しているのか?」
私達を取り巻く微生物と都市環境デザインについて、ハード、ソフト、バイオテクノロジーの観点から議論を展開します。

19:00-21:00

タワーホール

国際交流基金アジアセンターセッション

進化するアジアの都市とプラットフォーム

創造的なプラットフォームを持続的に発展させているイノベイターたち
個々の集合体が切りひらくアジアの未来とは

いま、アジアでキーパーソンとなるクリエイターたちは、独自の活躍にとどまることなく、クリエイター同士がつながるプラットフォームを築き、それぞれの特性やパワーを活かす集合体を生み出しています。大きな資本や組織からのトップダウン型ではなく、小さな集まりの思念と行動から発生したボトムアップなムーブメントが、いつしか大きなうねりとなって社会を巻き込み、新たなエコシステムを提示し始めています。
本セッションでは、アジア各都市で新たなムーブメントを起こし、創造的なプラットフォームを持続的に発展させているイノベイターたちが、クリエイティブな知性によってどのようなアジアの未来を築いていくのかを探ります。

[Day2] 10月15日(木)

10:00-12:00

タワーホール

スペシャルセッション

アート・テクノロジー・都市 世界の取組み

英国WATERSHEDが取り組んでいるPlayable City®の可能性と、東京での展開

テクノロジーの急速な発達は、人々の生活や都市のインフラに大きな変化をもたらしています。2012年に英国で最もクリエイティブな都市のひとつとも言われるブリストルのメディアセンター、ウォーターシェッドから始まった「Playable City」は、“Play(遊び)”をキーワードにテクノロジーを用いて都市の未来を考える新しいイノベーションプラットフォーム。2015年に東京でも始動した「Playable City」を通して見えてきた都市の未来ビジョンを、英国と東京の事例をもとに探ります。

13:00-15:00

タワーホール

都市開発セッション1

東京:グローバル化における都市のアイデンティティ

グローバル化は都市の均質化をもたらすのか?東京がもつ独自の魅力とは?

グローバル化は、経済・社会・産業分野のみならず、都市空間にも大きな変化をもたらしてきた。それは、特にアジアの新興都市に見られるように、都市の内部においては空間的・機能的な多様性をもたらしてきたが、一方で、都市を均質化し、都市の個性(アイデンティティ)を喪失させてきたともいえる。今後、グローバル化がますます加速する中、東京が都市としての独自のアイデンティティを維持しつつ、新しい魅力を創出・発信し続けるにはどうすればよいのか。このセッションでは社会学、建築、都市政策といった多角的な視点からこの課題について議論する。

15:30-17:30

タワーホール

都市開発セッション2

都市開発 x エリア・マネジメント

ロンドンとニューヨークにおける街づくりの先進事例に学ぶ

今、世界で最も繁栄する二つ都市はさらなる進化を続けている。ロンドンはオリンピック後も着実に成長を続け、新たな都市再生プロジェクトの成功にむけて勢いを増しつつある。ニューヨークは公的空間に対する既成概念を打ち破りながら、官民連携を通じて公園や街路の質を大きく高めている。世界で最も魅力的な都市を築き、育てるために、東京はこれらの都市から何を学ぶことができるだろうか。このセッションでは、ロンドンとニューヨークから専門家を招いて、ロンドンにおける最新の都市開発プロジェクトやマンハッタンにおけるエリア・マネジメント事業などをテーマに、都市の未来について対話する。

19:00-21:00

タワーホール

国際交流基金アジアセンターセッション

地域社会の再設計から考えるアジアの未来

自然災害・経済格差などの社会課題に対するコミュニティデザインの可能性を探る

社会課題は誰が解決すべきか。これまでは専門家たちが知恵を出し合って解決してきました。しかし未だに課題は残っています。それどころか増えつつあるようにも感じます。専門家の役割は引き続き重要ですが、これからは市民たちもまた力を合わせて課題解決に取り組む必要があります。その時、誰が市民の力を結集すべく調整役を担い、誰が市民の課題解決力を高めるのでしょうか。デザイナーはその役割を担えないでしょうか。
このセッションでは、アジアにおける自然災害や経済格差への対応を事例として、市民たちが美しく課題を解決するコミュニティデザインの可能性について語ります。

[Day3] 10月16日(金)

10:00-12:00

タワーホール

アート&クリエイティブセッション1

デザインの再定義「これもデザインなのか?」

今日、デザインという言葉は極めて広義に使われるようになり、デザインの定義や境界線は曖昧になると同時に、「全てがデザインである」という言い方も登場している。本セッションでは、これまでの概念ではデザインには入らなかったようなジャンルや視点をあえて考慮の対象とし、特に食の視点からの建築、アート・デザインから見る都市の創出、また地域文化から見る地図の読み替えなどを例にあげて、新たな視点の創造的可能性を論じる。

13:00-15:00

タワーホール

アート&クリエイティブセッション2

デザインの再定義「何をデザインするのか?」

「何をデザインの対象とするのか」は大きな問題である。創造性も批判的視点も、その対象の選び方に大きく規定される。デザイン・ビエンナーレのキュレーションを手掛けた建築家やデザイナー、メディアアートによって都市空間を変質させるアーティストらが、今、何をデザインするべきなのか、そのことにどのような意味が生じるのか、そして都市とその美学はどこへ向かうのか、について討議する。

15:30-17:00

タワーホール

アート&クリエイティブセッション3

デザインの再定義「デザインは自然に帰る」

今、テクノロジーの最先端はシンセティックバイオロジーにある。こうしたテクノロジーで可能になるのは、植物、動物、など生物にかかわる一切を人間が作り出すことが可能になりつつあることだ。その技術によって医学も、食も、スポーツも、宇宙旅行も変化し、新たなフェーズに入る。もはや人は自然を模倣し維持するのでなく、自然をデザインできるのである。このような視点に立つと、ライフスタイルもバイオテクノロジーによって大きく変わることが予測される。未来を見据える4人がこれからの都市とライフスタイルについて、衝撃のヴィジョンを語る。

17:00-17:30

タワーホール

クロージングセッション

プログラムコミッティ竹中平蔵、市川宏雄、南條史生、伊藤穰一はじめ、登壇者が一堂に会し、議論します。